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数字は比較しやすい。
購入する商品などを選別するときは、極めて比較が容易になります。
現代人は数字を安易に信用する傾向になっている。
数字がいかにも絶対的比較の要素であるがごとくに・・・
しかし、商品の価値を構成しているのは価格だけではありません。
商品価値や購入動機などは、品質、新鮮度、デザイン、流行度、賞味期限、原材料、成分、産地、製造地、製造者、販売者、購入する際の便利さ、必要度、商品存在のタイミング、効果、人的対応などの要素で構成されています。
数字で表現される価格以外のこれらの商品価値や購入動機などを構成する要素を比較することは容易なことではありません。
そのため私たちは価格を優先して商品を選別しているのです。
ネットショッピングが急激に増大しています。
流通(配達など)が販売量に追い付かないほどに活況です。
ネットショップは活況ですが、販売価格がすべてにおいて優位であると言うことはありません。
実際に、ここで調査している商品の一部には、どこのネットショップをさがしても価格で勝負できているとは思えないからです。
で、ネットショップでは、価格だけでなく別の要素も加わって購入していることになります。
お店に出向かなくても、PCやスマホで簡単に購入できるからです。
最近では、女性の洋服や靴、小物などは気に入らなければ無料で返品できるようにもなっています。
店員の視線や気に入らない対応に接することなく買い物ができるのです。
価格だけではない購入動機。
安価は、多様な購入動機のひとつしかないのです。
調査でご報告しているとおり、お店は販売価格の調整を適時行っています。
販売量を増やすための安価設定、新規顧客確保のための安価設定もあります。
しかし、そのタイミングを見つけ出すのは容易なことではありません。
安価での購入を求めるのであれば、日頃の努力と労力が必要だと言うことです。
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